読了 シェイクスピア『マクベス』マクベス (白水Uブックス (29))作者: ウィリアム・シェイクスピア,小田島雄志出版社/メーカー: 白水社発売日: 1983/10/01メディア: 新書購入: 1人 クリック: 26回この商品を含むブログ (15件) を見る

三人の魔女からスコットランドの王になると予言されたマクベスは、
それを実現すべくダンカン王を暗殺し、予言どおりになったかに見えた。
しかし魔女たちは、盟友バンクォーにも彼こそが王の家系を作り出すであろうと
予言していたため、マクベスは盟友を亡き者にすべく行動するが・・・。
運命を覆そうとするマクベスの試みは、彼を暴虐と自己崩壊へと導かれる。
この物語の怖さは、マクベスよりも彼を煽るマクベス夫人である。
恐妻は決して夫を良い方向に導くのではないというシェイクスピアの教えか?
ハムレット』『オセロー』『リア王』と並んで4大悲劇といわれるが
この作品が一番不気味さを感じる。劇で観るとまた一種独特の雰囲気があるのだろう。
機会があったら観て見たいものである。