プログラム2

フランス国立ロワール管弦楽団 指揮; 飯守泰次郎
ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲 第3番
ベートーヴェン交響曲 第5番 ハ短調「運命」
昨日、下野の指揮で大いなる感動をもらったロワール管弦楽団であり、レオノーレ3番と運命であるので大いなる期待をして会場Aに入る。今日は遅れずに第1曲目から聴くことができた。しかし、どうも飯守の指揮とうまく合わない感じがしてならない。飯守の指揮をよくよく見ると、大きな仕草で拍をとるかと思うと、細かくタクトや手を動かしてわかりにくく見える。昨日の下野の指揮は明瞭である。レオノーレから第1楽章ではオーケストラの意気がいまひとつの感がした。そこは聴衆も気づいていたのか拍手にもあまり力がこもっていなかったように思う。2楽章の緩徐楽章から飯守とオーケストラがうまくかみ合うようになり、最終楽章では飯守のテンポの揺さぶりにきちんとついてきていた。そこはロワールの実力であったのだろう。たたみ込むような熱気をもって曲を締めくくった。返す返す前半が惜しかった。