月を見て思うこと

 今日の月は実に冴え渡っている。とても、きれいな月である。
最近「同じ月を見ている」という映画があるが、月を見ているとそんな気持ちになるのは不思議である。あまり、太陽を見ていてそうは思わない。


 月で思い出したが、最近、こんな歌を知った
「映すとも 月も思わず 映るとも 水も思わず 猿沢の池」
月は池の水に映ろうと思っていたわけじゃない、水も月を映そうと思っていたわけではないということで、転じて、人は意識しなくとも、人に影響を与え、かつ影響を受けているというたとえらしい。
 最近受けた講義の中でも、「間テクスト性」という言葉に出会った。文学をはじめあらゆる言語活動は、様々な言語表現の影響を受けているという大原則の上に成り立つとうこと。
 社会もそうなのだろうなぁ、銀座ですれ違う人々とは直接関係がないように見えて、それでいて何かしら影響を相互に受けつつある関係にあるのかも。

 月を眺めていて、今あの人は何をしているかなぁと考えるのも、少なからぬ影響なのかも・・・