神田〜御茶ノ水散歩

お天気も良いので久しぶりに散歩と洒落込む。
出掛けに散歩の本を見て、どこへいこうか考えたが
最近、神田明神の甘酒は飲みやすくおいしいと小耳に
はさんだのでコースに入れてみた。
日本橋から銀座線に乗り換えて神田へ向かうが、手前の
三越前で信号故障で電車がストップ。えい、歩いちゃえ!と
地上をかんだ方面へ・・・
神田から靖国通りを超え、昼に「神田藪そば」と思ったが混んで
いるので、先に甘いものを食べに「竹むら」へ。
昔ながらの店構えで「粟ぜんざい」を食す。店に入ると桜湯が
だされ、ほぉ・・桜だ〜と一面の桜が思い起こされる・・・
 
あんこの甘すぎない上品な味がなかなか美味で、昔懐かしい家のつくり
の中で、なんかのんびりして・・・・750円也
神田藪そばは、明治13年創業で、並木藪そば(浅草)、池之端藪そば(上野)と並んで、
「藪御三家」と呼ばれているらしい。入口横には待ち合いの小部屋も用意されていて
しばし掛けて待つ。外国人が次に入ってきて、「ここはこのガイドブックにあるそば屋」
かと問われたので、「藪そば」のイントネーションを教えてあげた。二人は大きな地図を
出して次のどこへ行こうか話し合っていたが、地図を見ると明日の東京マラソンだったので
たぶん出場するために来日したのだろうか・・・しかし、なかなか面白い
ところを見物に来ているのだなぁと感心。
 
そばはシンプルな「せいろうそば」700円を注文。そばつゆはなるほど、そばを
半分つけて口の中に入るときに著度良い、甘みとコクがなんともいえないおいしさ。
そばののど越しを楽しんだ後は、蕎麦湯をそばつゆにあわせて、ゆっくり味わう。
お酒を飲んでいる人も多く、次は蕎麦にお酒っていうのも試してみたくなった。
昌平橋を超え、総武線の高架下をくぐって神田明神へ向かう。
 
じつは、神田明神へ行くのは初めてである。高校へ通うころはこの辺りにもよく来てたの
だが一度も入ったことがなかった。
 
 
大学の頃、教授から「神田明神の氏子は成田詣でをしないのだよ」と言われたことがあった。
調べてみたら、平将門を鎮めるために成田山護摩をたいたので、将門を祀る神田明神
の氏子は行ってはいけないということだった。確か、将門は大手町に首塚があったよなぁと
思いながら謂れを読んでみると、昔は首塚の傍にあったのを江戸時代にこの場所へ動かした
と記してあった。なるほどと納得しながらふと神輿に目をやると「平将門」という文字も
確かにある。ただ、不思議だったのは明治天皇もよく参拝に来たとあると書かれていたことだ。
将門は謀反を起こしたわけなので、天皇の末裔がお参りにくるとは?
さて、お目当ての「甘酒」であるが、外で飲むと350円、店の中で飲むと400円となるが
折角なので落ち着いて店の中で飲むことに。
 
甘酒は、じつに飲みやすく麹の癖のある独特の香りもふくよかに香る。
ゆっくりゆっくり、口に含ませながら楽しんだ。本当においしかった〜
次に、通りを挟んだ「湯島聖堂」へ行く。元禄時代、5代将軍徳川綱吉によって建てられた
孔子廟で、後に幕府の官立の昌平坂学問所となる。昌平とは孔子の生まれた村の名前らしく
当時の儒教のまさにメッカであったという。入口には「日本の学校教育発祥の地」とも
記され、受験生の姿も多く見られた。
 
聖橋から遠くを望めばニコライ堂が見えたので、帰りにちょっと寄ることにする。
 
静かなたたずまいの中、緑のドームが印象に残るニコライ堂は聳え立っていた。
ジョサイア・コンドルの設計が元になっているとのことだが、あの辰野金吾を育成し、
鹿鳴館や古河邸も手がけた建築家だけあって実に美しい。ただ、上部の部分は関東大震災
で倒壊して改修され外観は少し違っているが、下から見あげる迫力はものすごい。
歩きつかれたので、古本街まで行くのは断念し帰途へ・・・・
なかなか面白い散策となった♪