古楽奏法による7番

面白い演奏を聴いた。ベーレンライター版全集による交響曲第7番で、ノン・ヴィヴラート
古楽奏法を意識した演奏は、今まで聴いてきた7番とは違った面白さを感じさせてくれる。
あの1楽章冒頭の和音の響きは全く別ものに聴こえ、最終楽章では意識しなかった金管
のメロディに新鮮な驚きを感じた。
エグモントも序曲の響き、音色は端正という言葉が一番近いかもしれない。
ベートーヴェンの時代の演奏を聴いているのかと思うと不思議な感覚を覚える。
古楽奏法による演奏では、曲という素材自体をそのまま味わえるのかもしれないという
発見があった。
ベートーヴェン管弦楽作品全集 4 - 交響曲第7番/劇音楽「エグモント」
スウェーデン室内管 指揮:ダウスゴー ソプラノ ボンデ=ハンセン