読了 養老猛『死の壁』死の壁 (新潮新書)作者: 養老孟司出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/04/16メディア: 新書購入: 4人 クリック: 48回この商品を含むブログ (166件) を見る

どうも養老氏節は苦手なのだが、読んでみた。
「なぜ人を殺してはいけないか」について冒頭から始まるが、養老氏の
見方には基本的に納得できた。ちょうど並行して永井 均氏の『これがニーチェだ』

これがニーチェだ (講談社現代新書)

これがニーチェだ (講談社現代新書)

を読んでいたが、そこでも「なぜ人を殺してはいけないか」
についての話題があり、偶然に同じテーマについて考えさせられた。
本書では、ほかに「生死の判定」「脳死臨調」「死刑制度」「安楽死」について興味深い
見識が書かれているので、ふむふむと読み進めいったが、随所で「そうかな?」と
立ち止まりつつ、養老氏と議論しているような読み方になっていた。
納得できるところもありながら、そこまで飛躍していいのかなと思うところも
結構あった。