モーツアルト 弦楽四重奏 最終夜♪

いよいよモーツアルト弦楽四重奏も最後の3曲となった。
20番のホフマイスターから3年たっての作曲である。
1789年、この年の4月8日から6月4日までのベルリン旅行に行ったモーツアルト
国王ウィルヘルム2世に作曲を依頼されたという。ハイドンも大臣の依頼で王のために
作品50を作曲している。
ウィルヘルム2世は政治手腕は無かったがチェロの名手で、モーツアルトはウィーンでの
生活困窮を打開するための就職活動的な訪問だったようである。
この3曲を聴くと、なるほどチェロの活躍場面が多いように思われ、王の気に入られるような
つくりなのかなとも思うが、3曲を印刷した際には王への献辞がないとのことで、本当に
王からの依頼で作曲したかは謎らしい・・・結局国王へ献呈されないままになっている。
当時妻のコンスタンツェの体調が悪かったりとモーツアルトも作曲に没頭できずにいたのも
原因だったかもしれない。