モーツアルト ピアノソナタ5

昨夜はシェラトンで忘年会。食べすぎ、飲みすぎでやっとこさ家にたどり着き
ばたんQ・・・寝覚めにモーツアルトをかけながらコーヒー
◆ピアノ・ソナタ第16番 ハ長調 K. 545
ピアノ:デジュー・ラーンキ

世の中には誰一人悪い人なんかいないさ・・・と思えるような曲だといつも
思う。新全集で第16番(旧15番)生前は出版されず板「初心者のための小クラヴィア・ソナタ
と記された曲で、ソナチネにもある。無垢で無駄が無くきらめく調べは絶品中の絶品だろう。
朝ちょっと二日酔い気味には良薬となる。
1楽章の主題がサリエリのオペラから持ってきたとも聞いているが、探しているけれど、いまだにそのオペラはわからない。
◆ピアノ・ソナタ第17番 変ロ長調 K. 570
ピアノ:ワルター・クリーン

第1楽章冒頭の7音の主題が印象的な曲で、中間部の速い部分との対照が面白く、変化に富んでいる。
モーツアルトらしい展開を楽しめる。第2楽章は静かで深く、クリスマスの時期にはぴったりの静謐さを感じる。
3楽章の自由奔放でおちゃめな側面は自分としてはお気に入りで、中間部から始まる別の曲かと思わせるような変化
は楽しい。
モーツァルトの死後1796年ウィーンのアルタリア社からヴァイオリン・パートが加えられて出版されていたらしいが
冒頭の主題は聞き様によっては弦楽器の響きのようにも聴ける。
◆ピアノ・ソナタ第18番 ニ長調 K. 576
ピアノ:アレック・カリス

のだめのヨーロッパ編で、のだめのリサイタルに演奏された曲。貧困の中にあってベルリンへ職探しに行ったモーツアルト
がウィルヘンルム2世の王妃のために依頼されたとされているが、最近はその辺りは疑わしく、さらなる借金を可能にする
ための外向けの口実だったという見解もあるらしい。確かに、この曲の深遠な曲想は王妃のための曲というより、モーツアルト
の芸術性の高まりを求めてのものの様でもある。