ベートーヴェン ピアノソナタ9&フロスト警部

この体調復活期間に、夕人より拝借していたR・D・ウィングフィールド
『フロスト気質』(上下)を読んでしまった。

フロスト気質 上 (創元推理文庫 M ウ)

フロスト気質 上 (創元推理文庫 M ウ)

フロスト気質 下 (創元推理文庫 M ウ)

フロスト気質 下 (創元推理文庫 M ウ)

イギリスの片田舎ダントン市警の下品で粗野にして不潔な警部フロストを主人公にした刑事ものだが
これが、なかなか面白い。この作品は4作目ということだが、ぜひ他の作品も読んでみたくなった。
物語は少年の誘拐事件から始まる。しかし、他にも次々と難事件が度重なって起こり、フロスト警部
昼夜ぶっ通しの捜査に追い込まれることに。周囲には人間味あふれるフロストに協力する部下ばかりでなく
破天荒な捜査をするフロストにいやみばかりの上司や、上ばかりにおべっかを使っている同僚と内部の
敵も多い。事件が解決に見えるかと思うと、意外に的外れとやきもきされながらも最後は実に痛快な
締めくくりを見せる。解説には荻野浩も筆をふるいフロストを絶賛している。
いやはや、体調もよくなってきたので早速図書館へ本探しに出ようか・・・
午後はチェロの練習に励む♪バッハのアリオーソをyoutubeで見ながら合わせて弾いていたが、一昔前に
練習した曲の指遣いはまるでめちゃくちゃで楽譜を探して、何とか思い出し弾くまで復活できた。
サボっているといかん・・・毎日練習しなくては。
◆ピアノ・ソナタ第19番 ト短調 Op. 49 No. 1
◆ピアノ・ソナタ第20番 ト長調 Op. 49 No. 2
ピアノ:ルイ・ロルティ(20番も)
19番は1798年、20番はその前の1796年だが、二つ合わせて1805年に出版。
どちらも弟子の練習用として作曲。ソナチネとしても有名な曲である。
20番は『ベートーヴェン事典』(東京書籍)によれば5番の前に、19番は7番の後に作曲されているので
初期の作品である。他にもソナチネを書いているのになぜ番号が振られているのか?調べてみよう・・・
ソナチネとはもともと短い曲全体を指していたようだが、古典あたりから2・3楽章構成で1楽章にソナタ形式
用いた曲となったそうで、この曲も20番も2楽章の短い構成となっている。
どちらも親しみやすく、日曜日の昼下がりに町のどこからか練習しているのが聞こえてくるのがお似合いの曲だ。
http://ml.naxos.jp/work/147508