ついに

やっとポリーニの「悲愴」を手に入れた。

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第5~8番

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第5~8番

うーん。どうもポリーニには気品があって、この曲1楽章で見せてほしい
ひたむきでどうしようもなくこみ上げてくるものに今ひとつ魅力が感じられなかった。
ついでに、この前かなりインパクトを感じたメロディアの録音によるリヒテルを再度
聴きなおしたが、彼の演奏からは確かに感じる。ギレリスもしかりである。
ただ、2楽章ではポリーニのふくよかな音色はじつにいい。3楽章も生き生きとして
いて聞き応えを感じた。
クラウディオ・アラウとゲルバーもあったので、聴いてみた。アラウの演奏はかなり
遅めにもかかわらず、せつせつと語り、聴き手に迫ってくるものがあった。
ゲルバーは技巧もあり、初めの一音を伸ばしに伸ばし面白い出だしなのだが、ところどころ
彼のラテンの血を感じた。「そこはそのリズムじゃないだろ」とベートヴェンではなくなって
しまっている部分が気になった。録音状態が良すぎて鼻息がノイズのように聞こえてくるのも
残念・・・仲道郁代の演奏でもそれでやや気がそがれてしまったのだが。
今のところ、悲愴の1楽章聴き比べでは、ギレリス、リヒテルブレンデルの順で気に入っている。
ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番&第14番&第23番

ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番&第14番&第23番

 
リヒテル・プレイズ・ベートーヴェン

リヒテル・プレイズ・ベートーヴェン

 
ベートーヴェン : ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調 作品13 「悲愴」

ベートーヴェン : ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調 作品13 「悲愴」

最近、近藤嘉宏の面白い演奏もなかなかと思っているのだが、悲愴はさらに聴き比べを続けよう。
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番&第14番&第23番&第26番

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番&第14番&第23番&第26番