カポディモンテ美術館展

友人の画伯と上野の西洋美術館『カポディモンテ美術館展』へ。
ナポリの丘の上になる美術館からはルネッサンスからバロックまでの時期の
作品が来ている。
所蔵品の核となっているのは、16世紀にファルネーゼ家が収集した作品と17世紀にナポリを統治したブルボン家が収集したナポリ絵画。全体的にマグダラのマリアやアタランテとヒッポメネスといったギリシャ神話、キリスト教からのモチーフが多いが、30年ぶりの来日というチケットの絵柄にもなっているパルミジャニーノの《貴婦人の肖像(アンテア)》やルカ・フォルテの《茄子、ブドウ、イチジク、リンゴ、花のある静物》などの作品も見ごたえがある。ただ、一枚一枚良く見てみると人物の表情にやや硬さが感じられたりと、自分好みの写実性とは違っている。とはいえ蝋燭の光を中心に光と影を描く手法や、背景色などとても参考になる作品もあり、中でも一番気に入ったのはアニエッロ・ファルコーネの赤チョークによる素描《戦士の頭部とヘルメットの習作》。実に見事でしばし見とれる。
帰りはアメ横をとおり、いっぱい飲み屋へ。



ここの「しびれ豚丼」は山椒を利かせてあって本当に口の中がしびれた。ほろ酔いになって、アメ横を二人で歩いていると、魚屋で大トロ、中トロを半分無理やりに買わせられる。といっても値札では7500円の大トロに中トロをおまけでつけて2000円だから安かった。(家に帰って刺身にしてみるとやや筋張っていた・・・・本当に安かったのだろうか?)