橋本邦助の水彩画

今回の展示の中で、惹かれた水彩画があった。橋本邦助の「泊船」と「夏の雲」である。夜景の中に浮ぶ木造船。そして船からもれる明かり。濃紺を基調として夕闇の中のかすかな光を捉えている「泊船」。夏から秋にかけてであろうか、夕刻の光に空が染まる中、静かに寄せる波・・・じっと見ていると波の打つ音が聞こえてくるような「夏の雲」。夜と夕空の光をうまく捉えている橋本の水彩に惚れた・・・・時折水彩画をいたずら半分で描くが、なかなか光をここまで表現できない。橋本の才能がうらやましい。
他にも大好きな鏑木清方小磯良平熊谷守一、などを見ることが出来て大満足であった。また、今回初めて目にした明示の洋画家たちを育てたお雇い外国人フォンタネージの作品も数点展示されていたのには驚いた。
芸大美術館のホームケージでは、収蔵品についてはデータベースで確認できるがうれしい。
帰ってきてから、また見たい時にのぞけるからだ・・・・
http://db.am.geidai.ac.jp/