弦楽四重奏曲 第13番 ニ短調 K.173

1,3,4楽章がニ短調、2楽章がニ長調という変わった調性の構成で、締めくくりにしては物悲しいが
4楽章のフーガは圧巻である。気に入ってしまった♪
後半チェロからテーマを弱音で順に奏でて静かに消え入るように終わるなんぞなかなか乙なことをしよる。
結局、モーツアルトはこの6曲で職を得ようとしたが、実らなかった・・・まるでそれを暗示するような
終わり方である。
Eder Quartet

こうして、モーツアルトは少年期、青年期をイタリア、ハイドンの模倣によって13曲作曲をしてきたわけで
14番からの有名な弦楽四重奏を生み出す前の修行の期間であったようだ。
この次の作品は9年後に作曲をするのだが、この間の円熟はすさまじいものだ。